【紅星牌(こうせいはい)について】
紅星牌とは、中国の安徽省泾県で製造される最高級の書道・水墨画用紙のことです。
特に、書道や水墨画の世界では「宣紙(せんし)」と呼ばれる紙の一種で、その中でも紅星牌は代表的なブランドとして知られています。
書道に携わる人ならおそらく知らない人はいない「紅星牌」は、宣紙の代表とも言える書画用紙です。
紅星牌には大きく分けて2種類があります。
ひとつは「棉料(めんりょう)」で、青檀皮が約30%、稲藁が約70%使用されています。もうひとつは「浄皮(じょうひ)」で、青檀皮が約40%、稲藁は約60%です。青檀皮の量の違いですが、それが価格の違いともなり、浄皮の方が棉料より高いです。
また、それぞれに厚みの違いがあり「単宣(たんせん)」は基準となるもの、「重単宣(じゅうたんせん)」は厚めに漉いたものです。さらに、「綿連宣(めんれんせん)」は単線よりも薄く漉いたもの、「夾宣(きょうせん)」は二度すくいして漉いたもので単宣の倍ほどの厚さ。「二層夾宣(にそうきょうせん)」は夾宣を二枚重ねにして1枚の紙として乾燥させたもの、「三層夾宣(さんそうきょうせん)」は同様に三枚重ねになります。厚くなるほど、墨の食い込みが強くなり、力強い線の表現となります。さらに厚さとは別に「浄皮羅紋(じょうひらもん)」と言う、浄皮を羅紋と呼ばれる細かな網目状の簾で漉かれたものもあります。
以上の違いから、紅星牌の種類としては下記のようなものがあります。
・棉料単宣(めんりょうたんせん)
・浄皮単宣(じょうひたんせん)
・浄皮羅紋(じょうひらもん)
・棉料綿連宣(めんりょうめんれんせん)
・棉料重単宣(めんりょうじゅうたんせん)
・棉料夾宣(めんりょうきょうせん)
・棉料二層夾宣(めんりょうにそうきょうせん)
・棉料三層夾宣(めんりょうさんそうきょうせん)
【紅星牌の査定ポイント】
紅星牌には品質保証書である産地、サイズ、枚数、製造年などが明記された「製造札」が封入されており、製造年によって評価が異なります。
一般的に古ければ古いほど、評価が高くなります。
書道具の査定では、年代が重視される一方で、同程度状態も重視されることになります。
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