【加藤孝造(かとう こうぞう)について】
生没:1935(昭和10)~
加藤孝造は岐阜県出身の陶芸家です。
可児市に窯を開き独立しますが、それまでは、同じく岐阜の陶芸家である5代目加藤幸兵衛に陶芸の指導を受けました。 若いころには絵画にも携わっており、日展の洋画部門ではその回の最年少受入選になるほどでした。
しかし、地元である美濃陶芸の道を志し、桃山時代の志野・瀬戸焼の再現に取り組んでいた荒川豊蔵(「志野・瀬戸黒」人間国宝)に師事します。 平成22年には、重要無形文化財「瀬戸黒」の技術保持者(人間国宝)に認定されます。
現在は、美濃陶芸会会長として、美濃陶芸の発展に尽力する中、若手陶芸家を集い「風塾」を創設します。
後継者の育成にも力を注いでいます。
【略歴】
1935
岐阜県に生まれる
1951
岐阜県陶磁器試験場に入り、5代加藤幸兵衛に学ぶ
1962
日本伝統工芸展初入選
1966
日本工芸会正会員となる
1968
「鉄釉(てつゆう)花器」で日本伝統工芸展朝日新聞社賞
1970
多治見市に穴窯を築き独立。荒川豊蔵に師事
2010
重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者(人間国宝)に認定される
【加藤孝造の作品の買取相場について】
加藤孝造の作品の買取相場は若い時の作品や志野、瀬戸黒、黄瀬戸、鼡志野などの技法の違いもあるので一概にはいえませんが、茶碗で約5万円~40万円、酒器で約2万円~15万円の買取価格となることが多いです。
中でも一番人気があるのが瀬戸黒の作品です。
皿や花瓶よりも、茶碗や酒器の方が査定は高い傾向があります。
作品には高台近くに搔き銘で「こ」とサインがあり、作品点数は比較的に多い印象です。
また、加藤孝造の作品の場合は、購入された時から入っている箱(共箱)は大切な箱で、共箱には自筆のサインと 落款 が押されています。
共箱は、保証書も兼ねており、有る・無しで、買取価格は大きく変動します。
五宝堂では、茶道具に精通した経験豊富な鑑定士が在籍しておりますので、確かな目利きで価値ある品を見極め、ご評価いたします。
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