【14代 駒沢利斎 (こまざわ りさい)について】
生没:1909年(明治42年)~1977年(昭和52年)
京都市出身。本名は浪江
13代利斎の妻で、13代利斎との間に1941年に長女、44年に待望の長男を授かるも
長男が翌年の45年に死亡。
その為に13代利斎の没後、家を絶やすわけにはいかないとの思いで決心して
自ら14代利斎を襲名、以来、77年に没するまで家を守る。
駒沢利斎は千家の正統的な茶道具を制作する千家十職の一家(指物師)です。
初代は1673年から始まり、現在まで継承されています。
板材や木材を釘などを使わずに組み合わせて棚や茶箱、香合を制作しています。
江戸時代に活躍した7代目は、8代目黒田正玄や11代目飛来一閑らと共同で作品を制作しました。
14代目は1909年に生まれ1977年に68歳で逝去し、以後この名跡は空席となっています。
現在、15代目の襲名を目指し14代目の甥が日々修行を続けています。
千家作品に深く関わり、茶道界をけん引してきた駒沢家。
名人が手がける指物には独特の感性とセンスが光る名品ぞろいで、現代においても高く評価されています。
【指物師について】
指物師とは家具職人の事を言い、17世紀に家大工から建具師とともに分化しました。
指物をつくる工人を指物師と称しました。
駒沢利斎はお茶道具制作を専門に代々受け継いでおり千家十職であります。
指物は、元々は朝廷や公家が使用していた諸道具で、輝くような美しさの小さな茶道具が好まれます。
【駒沢利斎の買取相場について】
駒沢利斎の買取り価格は数万円~となる事が多い傾向です。
作品の出来や技法・大きさ・種類・いつの時代の作品かなどにより評価させて頂きます。
また宗匠の書き付けなどが入った棗などの作品は高評価となります。
駒沢利斎の作品の場合は、購入された時から入っている箱(共箱)は大切な箱で、共箱には駒沢利斎の自筆のサインと 落款 が押されています。
共箱は、保証書も兼ねており、有る・無しで、買取価格は大きく変動します。
五宝堂では茶道具をはじめ、骨董品・古美術品を中心に幅広いお買取品種を取り扱っております。
経験と知識が豊富な査定士の確かな目利きで価値ある品を見極め、ご評価致します。
作家が不明なお品や価値があるか分からないお品でも、査定は無料でございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。