【兜割り(鉄刀)について】
兜割りは、戦国末期に登場し、敵を斬り殺さずに制圧するための打撃を目的とした接近用武具です。
そのため刃は付いておらず、のちの十手の原型となったといわれています。
先端は鋭く尖っており、組討ち時、甲冑の隙間部分を狙って刺したり、また、アール型の部分は刀を受け止めるのに用いられたと言われています。
江戸時代以降は、鉄扇などと同じく、「手首強化の武器」として護身用・鍛錬用に使用されています。
【武具の査定ポイント】
刀剣、甲冑、槍といった武具には種類ごとの特徴があり、それぞれ査定ポイントが異なります。
【刀剣】
主に戦闘用であり、刀身の刃文や鋼質の違いで価値が変わります。
銘が入っている場合は作者や流派を判断する材料となり、真贋や希少性を見極める重要なポイントです。
【甲冑】
防具としての機能だけでなく、美術品としての価値もあります。素材の鉄や革、金具の装飾、漆の状態などが査定対象となり、特に保存状態が良好であれば高額査定につながります。
【槍・薙刀】
長柄武具は、穂先の形状や鉄質、柄の材質や加工の状態が査定に影響します。
このように、武具の種類ごとに評価基準がことなります。
査定ポイントの例として、主に以下の4つがあげられます。
・状態が良いかどうか
・作者(在銘)と時代性
・希少性など、作品に対する需要があるかどうか
・登録証や箱など付属品の有無
【重要】
日本刀を正しく売買するためには、都道府県の教育委員会が発行する「銃砲刀剣類登録証」が必要です。
この登録証がない場合、売却は法律で禁じられており、買取業者も取り扱いができません。
【まとめ】
保存状態が良好であることや、刀工の銘が確認できる場合、また希少性の高い時代物であれば、価値を評価してもらえる可能性は十分にあります。
五宝堂では骨董品・美術品を中心に幅広いお買取品種を取り扱っております。経験と知識が豊富な査定士の確かな目利きで価値ある品を見極め、ご評価致します。
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