【この作品について】
虎が描かれた李朝の民画です。朝鮮半島の虎はシベリア虎で李朝時代にはソウル付近にも出没したと言われています。勇猛の象徴でもある虎は高麗、李朝時代の支配階級・両班(文官)と武班(武官)の内、武班を虎班とも言い、百獣の王ライオンに並ぶ最強の猛獣である虎は勇ましく武の象徴に相応しいものとされてきました。その他に虎は山神の使いであるとされ山神の全能の象徴とも言われています。
李朝民画の定番、鵲(カササギ)と虎図で、松は長寿、鵲は幸福招来、そして親子虎には厄除けと子孫繁栄の願いが込められています。
【李朝・朝鮮美術について】
1400年頃から1900年頃にかけて朝鮮半島に存在した国家を王朝名で李朝と言い、この時代に作られた作品を李朝美術と言います。李朝美術には、造形と質感による美や独特の柔らかな温もりがあり世界の人々に人気があります。仏教美術には、高麗仏画や朝鮮仏画があり、陶磁器では高麗青磁や象嵌青磁があります。
朝鮮美術は範囲も広く、三国 (高句麗,新羅,百済) 時代の仏教美術や高麗時代の青磁、高麗螺鈿、李朝時代の白磁や李朝染付、李朝家具、書、掛け軸や絵画、陶器や漆器、仏像や家具など多岐に渡っております。
古い骨董品であった場合は思わぬ値段がつくこともあります。
査定のポイントは、基本的にはいつの時代に制作されたかにより大きく異なります。
種類も、書に掛け軸、屏風や絵巻物、青磁や白磁などの陶磁器、染付や瑠璃や家具など広範囲にわたります。
朝鮮美術は古い物も多く、保存状態が悪かったり、朝鮮美術とは気づかなかったり、見た目だけでは判断できないこともありますので、作家が不明なお品や価値があるか分からないお品でも、査定は無料でございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
五宝堂ではコレクションの李朝・朝鮮美術の整理や譲り受けて価値が知りたいなど、いろんなご相談に対応しております。
李朝・朝鮮美術のご売却をお考えでしたらぜひ五宝堂をご用命ください。