十六代 永楽善五郎 即全 造 花入 共箱 茶道具

【この作品について】
永楽善五郎（えいらく ぜんごろう）は、約500年の歴史を有する陶芸家の称号です。現在まで17人が当代を担い、代々、土風炉や茶碗を主とする名作を残しています。

【永樂即全（16代）(えいらく そくぜん)について】
生没：1917年-1998年
京都市に生まれる。父は十五代永楽正全。父亡き後、昭和9年に善五郎を襲名します。34年結成の 京都伝統 陶芸協会 初代会長。三千家の職方として務めをはたすとともに、千家十職による千松会や十備会に出品します。

京焼の家元であると同時に、千家十職の一つである「土風炉（どぶろ）」焼物師として長い歴史を今に受け継ぐ永樂家。土風炉とは土を焼いて作った風炉で、永樂善五郎の土風炉には土器や瓦のような素焼の本体を磨き上げたもの、黒漆を重ね塗りして仕上げたものがあります。侘び茶には瓦焼手法の素焼陶器で造られた土風炉がよりふさわしいとされ、千家では数種類ある風炉のうち土風炉を「真」として扱っています。また、永樂家は土風炉だけでなく代々茶碗などの茶道具も制作しており、現在は1998年に善五郎を襲名した17代が当代となっています。

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