【砂鉄鉄瓶について】
鉄瓶には原材料に鋳鉄ではなく主に砂鉄が使用された砂鉄鉄瓶があります。
砂鉄は、古来、日本の製鉄の主原料でしたが、鉄鉱石に取って代わり、現在では全ての砂鉄鉱山が閉山しています。
日本刀製造技術の伝統保持などの目的としてのみ、一部限定的に採掘されているだけで、新たに砂鉄を採掘する事はできません。
また、砂鉄を原料とした鉄瓶の制作には特殊な技術を要する為、取り扱える職人は限られており、手間や時間がかかる事からも、現在は僅かしか造られておらず、非常に貴重なものとなっています。
砂鉄で出来た鉄瓶はとても硬いのが特徴で、叩くと「チーン」と澄んだ音色が響きます。
錆びにくく、また、錆が内部に浸潤しにくいので、お手入れさえきちんとすれば非常に長持ちします。
砂鉄の鉄瓶はとても硬い反面、衝撃に弱く、強くぶつけたり落としたりすると割れてしまう恐れがあります。また、「空焚き」や、熱せられた砂鉄鉄瓶に冷たい水を入れるなど「急激な温度変化」を加えた場合にも割れてしまう事があります。砂鉄の鉄瓶は通常の鉄瓶と違って、割れると修理ができないので注意が必要です。
【鉄瓶の査定ポイント】
鉄瓶の主な種類として、山形鋳物、砂鉄鉄瓶、京鉄瓶、南部鉄器などがあげられます。
鉄瓶の買取価格は作家や作品の出来によって大きく変わってきます。
幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。
・状態
・作品の出来・不出来
・有名工房品や作家物かどうか
・共箱の有無
このように様々な要素により査定額は異なります。
また、査定を依頼する際に最も重要なのは、「誰に見てもらうか」です。
一般的なリサイクルショップでは、鉄瓶など、様々な種類がある煎茶道具を正確に評価することは困難です。
選ぶべきは、骨董・美術品を専門に扱う業者です。
これらの業者は、作家ごとの市場動向や、共箱や真贋を見分けるノウハウを持っています。
特に「鉄瓶の取り扱い実績」があるかどうかは、信頼性を測るひとつの指標になります。
五宝堂では骨董品・美術品を中心に幅広いお買取品種を取り扱っておりますので、経験と知識が豊富な査定士の確かな目利きで価値ある品を見極め、ご評価致します。
作家が不明なお品や価値があるか分からないお品でも、査定は無料でございますので、
まずはお気軽にお問い合わせください。