この作品について
本日ご紹介させていただくお買取り品は、人間国宝 田村耕一 。
田村 耕一(たむら こういち)は、酸化鉄を用いて陶器に文様を描く「鉄絵」の技法を生み出し、陶芸界に新たなジャンルを確立させました。
その後、銅彩によって華やかに色付けし、独創性あふれる多彩な作品を制作。
当時はもちろん、現代においても多くの陶芸愛好家を魅了し続けています。
また、鉄絵の技術を用い、栃木県において浜田庄司以来、2人目の人間国宝として知られております。
数々の名品を生み出しており、鉄絵銅彩梅林大壺や鉄釉人物文壺、銅彩椿文大皿など。
田村耕一の才能を見抜いた浜田庄司の目に狂いは無く、第5回現代日本陶芸展覧会での朝日新聞賞を受賞した後、数多くの賞を受賞しております。
底部や高台側部に印銘で「耕」とサイン、古い作品では印銘で「田」のサインもあり、花入れや壷などの作品が多く市場に流通し、茶碗やぐい呑みなど数々の作品を遺しております。
現状、鑑定が必要な作家ではないため、現物を拝見してご判断させていただきます。
田村耕一の作品のご売却をご検討の際は、五宝堂までお気軽にご相談ください。
また、琴、三味線などの和楽器、古美術品や骨董品など、幅広く査定・買取させていただきます。
査定は無料でございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
大量にあってもお任せ下さい。蔵の整理、遺品整理などの際には喜んでお伺いいたします。現地に無料でお伺いしてご対応致します。
田村 耕一 略歴
1918年 栃木県佐野市富岡町に誕生。
1941年 東京美術学校工芸科図案部卒業後、私立南海商業学校のデザイン教師となります。翌年1942年 宇都宮第36部隊に召集され兵役に服する。
1946年 富本憲吉の誘いにより、輸出陶磁器のデザイン研究所設立に参加するため、京都へ
1948年 赤見焼の創業に参画
1950年 濱田庄司の推薦を受け、益子の栃木県窯業指導所技官となる。
1956年 第5回現代日本陶芸展で朝日新聞社賞ならびに松坂屋賞を受賞。
1957年 日本陶磁協会賞を受賞。
1960年 第7回日本伝統工芸展で奨励賞を受賞。
1961年 第16回新匠会展で富本賞を受賞。
1962年 第9回日本伝統工芸展の鑑査委員、以後鑑査委員、審査員を務める。朝日陶芸展、日中陶芸展等の審査員も務める。
1967年 東京藝術大学助教授となる。トルコのイスタンブール国際陶芸展にてグランプリ金賞を受賞。
1970年 栃木県文化功労賞を受賞。
1972年 日本工芸会陶芸部会長に推される。
1975年 日本陶磁協会賞金賞を受賞。
1977年 東京藝術大学教授に就任する。
1983年 紫綬褒章を受章。
1986年 重要無形文化財「鉄絵」の保持者に認定される。
1987年 胆のうがんの為、栃木県の総合病院で死去。