本日は東京都三鷹市上連雀より遺品整理のご依頼にて、お伺いさせていただきました。
故人様が大切にされておりました三味線、和胡弓、小鼓や骨董箪笥、骨董品、古美術品など1点1点丁寧に拝見させていただき、お客様にご満足いただける金額にてお譲りいただきました。
和胡弓(わこきゅう)について
三味線や箏に比べるとちょっぴりマイナーな印象の和胡弓。
和胡弓は小ぶりな三味線のような形をしていますが、バイオリンのように弦を弓で擦って音を出す擦弦(さつげん)楽器です。
よく似ているとされる中国の二胡がガット弦またはスチール弦を使っているのに対して和胡弓は絹糸の弦を使っており、やわらかく深みのある音が特徴です。
和胡弓の歴史について
文献によりますと、胡弓は室町時代、鉄砲が日本に入ってきたとき、それと同時にバイオリンが持ち込まれ、それを日本人が改造して今の形になった、と書かれています。つまり、中国とは無関係だったようです。
江戸時代には、箏と三味線と一緒に「三曲合奏」として合奏に用いられました。しかし、尺八が普及してくると、和胡弓は急速に衰え、三曲合奏では箏、三味線、尺八が定説になります。
五宝堂では、三味線、和胡弓、小鼓をはじめ、
琴、琵琶、尺八、篳篥、笙などの和楽器全般をお取り扱いしております。
また、煎茶道具・茶道具・掛軸・書道具・日本画など、幅広い骨董品、古美術品をお取扱いしておりますので、ご実家・ご自宅の整理でお困りな事などございましたらお気軽にご相談ください。
本日は五宝堂をご指名くださり、誠にありがとうございました。