こんにちは。骨董品・古美術品買取専門店の五宝堂でございます。
本日は東京都小金井市のお客様からのご依頼で、月岡芳年 婦人風俗三十二相 画帖 石版画 浮世絵 美人画 木版画などをお譲りいただきました。
「風俗三十二相」は、明治20(1887)年11月から明治21(1888)年11月の約1年間に全32点(目録を含むと33枚)が刊行された美人画で、「嬉しそう」「眠そう」「あったかそう」といった、女性たちの感情を魅力的に描き出した揃物です。
月岡芳年(つきおか よしとし)について
月岡芳年は歌川派の浮世絵師であり、師匠は江戸時代後期に活躍した歌川国芳です。
江戸で生まれ東京を生き、江戸末期の人気浮世絵師「歌川国芳」(うたがわくによし)の弟子となり、15歳で武者絵を発表して浮世絵師としてデビュー。
27歳で兄弟子と共作した「英名二十八衆句」(えいめいにじゅうはっしゅうく)では、歌舞伎の残酷な場面を描き、初期の代表作となります。
その後は上野戦争、西南戦争をテーマとした作品や、歴史画、新聞錦絵、美人画、妖怪画など多彩なジャンルで活躍し、最後の浮世絵絵師としても有名な人物です。
江戸時代を代表する浮世絵師が「葛飾北斎」や「歌川広重」だとすれば、明治時代を代表する浮世絵師が「月岡芳年」
略歴
1839年 江戸新橋南大坂町(現在の東京銀座付近)の商人・吉岡兵部の次男として生まれる。
1850年 歌川国芳に師事。(1949年説もあり)
1867年 『英名二十八衆句』を落合芳幾とともに制作。芳年作は14枚。
1873年 体調の回復を機に号を「大蘇芳年」とする。
1884年 結婚。妻は坂巻泰。
1892年 体調悪化により入院。病床でも筆を取るが、快方に向かうことはなく、同年6月に54歳で死去。
浮世絵の査定ポイント
浮世絵の主な査定ポイントは「作家」「サインの有無」「摺った時期」「技法」「状態」「肉筆画か否か」となっており、特に「作家」が重要になります。
浮世絵の買取市場は判断基準として分かりやすい「作家」で価値を判断します。
有名作家であれば市場の需要があり、高い価値がつきます。
また、浮世絵には、「木版画」と「肉筆画」の2種類があります。
浮世絵は、木版画の登場によって価格が下がり、庶民でも購入できるものになりました。
一方、肉筆画は、浮世絵師が筆を使って自ら描くものです。
絵画と同様に世界にたった一枚の作品であることから、当時の庶民には手の届かない高級品だったとされています。
五宝堂ではコレクションの浮世絵の整理や譲り受けて価値が知りたいなど、いろんなご相談に対応しております。
浮世絵のご売却をお考えでしたらぜひ五宝堂をご用命ください。
葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿など、浮世絵の有名作家から時代版画まで、幅広くお取り扱いしております。
五宝堂に在籍している経験豊富な査定士が1点1点丁寧に拝見させていただきます。
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本日は五宝堂をご指名いただき、誠にありがとうございました。