中里隆 唐津絵粉引皿

この作品について

中里隆は1937年（昭和12年）に12代中里太郎右衛門（中里無庵）の五男として生まれます。
ちなみに兄には13代中里太郎右衛門や中里重利がおり、共に唐津焼の陶芸家です。

1959年（昭和34年）に京都市立工芸指導所にて陶芸の技術を学び、1961年（昭和36年）には佐賀県立窯業試験場にて「白磁」の人間国宝である井上萬二に指導を受けます。

その後は現代日本陶芸展などに出品する一方で日本や世界各地の窯を巡り研究を重ねます。

日本の陶芸家にして中国陶磁器研究の第一人者でもある小山富士夫の勧めで種子島に渡り種子島焼を再興、その後も独自の解釈を盛り込んだ唐津南蛮を生み出しました。

その後も朝鮮古窯や中国古窯への情熱と研究には余念がなく、朝鮮の古窯・鶏龍山窯跡や中国磁州窯・均窯・龍泉窯へ訪れ自身の作品へと活かします。

そんな中里隆は日本のみならず世界での評価も高く、デンマークの陶磁器メーカーであるロイヤルコペンハーゲンやアメリカのコロラド州にあるアンダーソンランチアートセンターから招待を受け。現地で作陶しております。

中里隆 略歴

1937年
唐津で、中里無庵（十二代中里太郎右衛門）の五男として生まれる。兄は、中里重利。
1959年
京都市立工芸指導所に学ぶ。
1960年
京都清水坂の松風栄一に入門する。
1961年
佐賀県立窯業試験場で井上萬二らに指導を受ける。朝日新聞社主催第十回現代日本陶芸展で、陶彫「双魚」が第一席受賞。
1971年
小山富士夫の薦めにより種子島へ渡島。西之表市に築窯する。（種子島焼）
1974年
唐津に帰り、隆太窯を築窯。越前と、沖縄県読谷でも作陶する。
1985年
日本陶磁協会主催、現代陶芸選抜展賞受賞。
1990年
北海道滝川にて青磁・白磁を作陶する。
2005年
ニューヨークにてマルコム・ライト、中里太亀、中里花子と唐津展。

五宝堂では、中里太郎右衛門、中里隆、中里重利などの唐津焼作品の買取を強化しております。

当社には骨董品・古美術品に精通した経験豊富な鑑定士が在籍しておりますので、和楽器、油絵、日本画、茶道具や掛軸などの骨董品や古美術品全般、ご対応可能でございます。

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